ブライダルレポート♡

ウェディングレポート
2018年5月12日挙式披露宴
小石峯克孝さん 暁子さん

普段の打ち合わせの光景は…
新郎さんはどちらかと言えば聞き役。
結婚式準備の作業を溜め込むのが嫌いでやるべき課題はすぐに提出するタイプ。
一方、新婦さんはお話好きでどちらかと言えば話題提供をする役。
オペラ歌手である新婦さんはアーティスティックな部分を多く持っている人。
感性を大切にしつつも納得性を重んじるせいか、期限ぎりぎりまで粘って答えを出すタイプ。
 
かなり対極な性格のお二人ですが、結婚式で叶えたい想いは共通していました。
それは会場にいる皆さんへの「感謝」。
新郎新婦がお互いに対する「感謝」も含めて。

「感謝」がテーマになる新郎新婦さんは結構いらっしゃいますが、皆さん同様にその「感謝」の気持ちを結婚式でどう表現すればいいのかに悩みます。
今回のお二人もそうでした。
ちなみに、プランナーである私は、いつもお申し込みをいただいたお二人には「テーマ」を決めてから結婚式準備をすることを勧めています。
なぜなら、そうしたほうが人の心が揺さぶられ、会場の想いを一つにできるからです。
音楽を例にしてみると…
誰もが口ずさむことができるようなサビの部分だけを集めたメドレーと、フルコーラスで聴く一曲、
どちらの方が心を揺さぶられるでしょうか?
おそらく後者ではないかと思います。
スタートを印象付けるAメロ、サビに繋げるBメロ、そしてサビ…
そしてどんな曲にも「タイトル」(テーマ)が存在します。
結婚式も同じだと思うのです。
あれもこれもしたいと、いいとこ取りだけでは「いい結婚式」にはなりづらいと思うのです。

お二人は「感謝」について考え、一つの結論に辿り着いたのです。
それは、ゲストの皆さんが楽しんでいただける時間と空間を作ることこそが「感謝」だということ。
そうと決まると、次は「ゲストに楽しんでいただくためには?」について議論を重ねました。
 

ちなみに、お二人がビーラクスで結婚式を挙げたいと決めた理由…
それは、数年前に同じくビーラクスで挙げた友人の結婚式の雰囲気がとても温かくて、「私たちもこんな結婚式がしたい」とのことでした。

準備が進むにつれて新郎さんにはそれが逆にプレッシャーとして重くのし掛かってくることになりました。
「はたして僕たちにそんないい結婚式ができるのだろうか?」と。
無理もありません、新郎さんの仲間の中ではトリを飾る結婚式で周囲が寄せる期待も相当なものでしたから。
そんな期待を一人で背負ってしまい、プレッシャーへと変わっていったのです。
 
 
一方で、友人たちの中では水面下でこの結婚式を盛り上げるため、準備が着々と進んでいました。
披露宴のラストにビッグサプライズを仕掛けるための準備です。
ビーラクスにも何度も足を運んでいただき打ち合わせをさせていただきました。
私の中では、こんなアツい友情があればどんなことがあっても「いい結婚式」になることは確信していましたが、これはサプライズ故に新郎には伝えるわけにはいきませんでした。
友人が考えたサプライズとは「ゲリラ映像」なるものでした。

 
 
ゲリラと言うくらいですから、予期しない場面で映像が流れることを希望されました。
友人たちは新郎新婦に一番負担がかからない場面ということで、退場扉前でというタイミングで実際上映をしました。
新郎新婦は号泣!大成功でした。
友人が作成されたウェルカムボードもかなりの存在感を放っていました。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
サプライズと言えば、新郎さんも密かに新婦のために考えていました。
今までを振り返り、どんな状況の中でもいつも側で応援して支えてくれたこと、埼玉から長野に嫁いで来てくれたことなど様々な「感謝」をカタチにしたいと。
音楽が職業であり、音楽が生活の一部である新婦さんのために大好きなクラシックな曲をオルゴールにして、しかもグランドピアノ型のケースに入れて用意することに決めたのです。

モノは用意できたのですが、これをどのような場面でどんな風にプレゼントするかについて悩まれました。
悩んだ結果、人前式の中でこのサプライズをおこなうところまでは決まりましたが、その先でまた悩みます。
このオリジナルのオルゴールを作りに行った時、同年の友人にも同行してもらった経緯もあったので、友人たちには天使の格好をしてもらいオルゴールと手紙を二人の元まで届けてもらうことにしました。
おちゃらけて挙式の雰囲気を損なうことだけを心配していましが、当日はゲストは苦笑しながらも新婦さんは涙を流しながら喜んでくれたのです。
もちろん全ての想いを込めた新郎さんの手紙は「愛」と「感謝」が溢れた内容でした。

 
 
 
 
実は新婦さんも新郎さんの為に一つ大きな事を準備していました。
新婦さんの音楽仲間による演奏&コーラスの余興は予め組まれていましたが、フィナーレを飾る曲に新婦さんがコーラスとして参加することを新郎さんは知りませんでした。
そしてそれは勿論、新婦さんがチョイスした曲。
ケルティック・ウーマン「You raise me up」
和訳すると「あなたは私に力をくれる」
結婚式ではお馴染みですし、かつてフィギュアスケートの荒川静香さんが使った曲
としても有名ですね。
新婦さんの気持ちをそのまま歌詞にしたような内容で、この曲を選んだそうです。
私の場合、洋楽はどうしてもメロディーの印象を優先してしまい、どんなことを歌っているのかを深く知ろうと思わなかったというのが正直なところでした。
しかし新婦さんは、この歌詞こそが大切でどんな内容の歌を歌っているのかを皆に知ってもらいたいとのことでした。
スポットライトを浴びながら歌い上げる新婦さんの脇では、和訳された歌詞がスクリーンに映し出されます。
歌全体を集約すると「あなたの存在が私に力をくれるから、自分を越えて頑張れる」そんな内容です。
音楽が人に与える影響の凄さをこの結婚式を通じ知ることができました。
鳥肌が立つとは、正にこのことです。

 
新婦さんは埼玉にいる両親にこの結婚式を通じて安心感を持ってもらいたいという思いもありました。
素晴らしい人たちに支えられながら今生活しているということや、新婦さんにとってなくてはならない存在がここにある、ということを知ってもらいたかったのです。
「埼玉から引っ越して来た私に対して、まるで今までずっとここで暮らしていたかのような接し方で、本当に温かく迎えてくださっている皆さんを紹介すれば、きっと家族も安心してくれるはずです。」と。

それから、another sky風な映像にて思いを語っていただきました。
「私が私らしくいるためには、ここで生活しながら、これまで埼玉や東京でおこなってきた音楽活動をこれからも継続することが必要、なぜなら…」と。
後日談ですが、新婦のご両親は安心された様子で埼玉へ帰られたそうです。

 
 
 
その他の内容をざっとご紹介しますと…
 
肩苦しい雰囲気にならないようにとのことで、開場の際は楽器生演奏にてゲストをお迎えして、二人の入場とともに乾杯。
Wケーキは分厚い一枚板にのせて、ケーキの仕上げは新郎新婦が食用花を撒いて完成。
こだわりの席札には、新婦が一つずつ手作業で作られたドライフラワーを添えて。
獅子舞、ダーツの旅のパロディー映像、心のこもったスピーチetc…。


まだまだ盛りだくさんの内容でしたが全てをご紹介しきれませんが、あしからず。
本当におめでとうございました。
いつまでもお幸せに!

[ ブライダルレポート♡ ]ビーラクススタッフブログ2018/06/21 17:02